様々な生産関連の設備でコントローラとして使用されているコンピュータが産業用PLC(プログラマブル・ロジック・コントローラ)です。PLCは外部購入した各種の産業用機械設備に、組み込み機器として内蔵されている場合と、ユーザ自身が制作する生産設備のコントローラとして使用されている場合があります。後者の場合は、PLC内部の構成(プログラムやデータの角の場所など)が既知ですので、PLCから必要な情報を取り出し、収集や加工が比較的簡単です。しかし前者の場合は、必要なデータがPLCのどこに、どのように格納され・更新されているのかがわからないため、データの活用が。非常に困難です。生産設備機器を外部購入する場合は、その設備に組み込まれているPLCのデータ格納に関する情報を、完成図書として同時に納入してもらうことをお勧めいたします。ただし汎用機械設備の場合は特に、設備メーカはこれを教えてくれないケースもあります。そういったケースの場合は、ご相談ください。

以下の説明は、アプリを作成するユーザが、PLCの基本構造やプログラミングに関して初歩的知識を持っていること、PLC内部に格納されているデータがどこにどのように格納されているかがが分かっていること、を前提としています。

日本国内では、三菱電機製のPLC(商品名をシーケンサと言います。 )がトップシェアーを持っていますので、ia-cloud・Node-REDノードでは、この三菱シーケンサの通信方式に対応した[三菱シーケンサ ]ノードと[三菱シーケンサ A&E]ノードを提供しています。(A&Eは、アラーム&イベントの意味で、PLC内の特定の情報を警報やイベント情報として収集します。)

また、他の多くのPLCベンダはPLCのデータ通信方式に、各社の独自仕様の通信方式と共に、シュナイダー社のPLC「Modicon」が策定した通信方式「Modbus」を採用しています。ia-cloud・Node-REDノードでは、Modbus通信方式に対応した[モドバスPLC ]ノードと[モドバスPLC A&E]ノードを提供しています。(A&Eは、アラーム&イベントの意味で、PLC内の特定の情報を警報やイベント情報として収集します。)
Modbus通信方式は、PLC以外でも、リモートI/O機器やロボットコントローラ、サーボコントローラなど、様々な制御機器でも対応していることから、この[モドバスPLC][モドバスPLC A&E]ノードを使用することで、多くの生産関連設備のデータにアクセスが可能です。

三菱シーケンサノード

[三菱シーケンサ ]ノードと[三菱シーケンサ A&E]ノードを使って、三菱シーケンサ の持つ、接点ON/OFF情報や、データレジスタの数値情報・文字列情報を取得し、ia-cloudサービスへの接続やグラフ表示等を行うことができます。

モドバスPLCノード

[モドバスPLC ]ノードと[モドバスPLC A&E]ノードを使って、Modbus通信対応機器の持つ、接点ON/OFF情報や、データレジスタの数値情報・文字列情報を取得し、ia-cloudサービスへの接続やグラフ表示等を行うことができます。