Node-REDの開発環境・実行環境は、WindowsやMacOS、Linuxなどに構築することができます。日本におけるNode-REDの公式ホームページであるNode-RED User Group Japanには、各種環境でのインストールの関する情報が掲載されています。

https://nodered.jp/docs/getting-started/local

ラズベリーパイ、Windowsに関しては、専用のページが用意されていますので、それに従うことをお勧めします。

ラズベリーパイでの環境構築

ラズベリーパイにNode-REDを環境を構築する詳細の手順は、Node-RED公式サイトの以下のページにあります。

https://nodered.jp/docs/getting-started/raspberrypi

このページにある以下のインストールコマンドで、Node-REDは使用するNode.jsのインストール・バージョンアップをはじめ、一連の環境構築を実行できます。ターミナルアプリを起動し、以下のコマンドを入力し実行します。

bash <(curl -sL https://raw.githubusercontent.com/node-red/linux-installers/master/deb/update-nodejs-and-nodered)

インストールの開始後、いくつかの設定Yes/Noに答える必要があります。
「Are you really sure you want to do this ? [y/N] ?」などと聞かれますの” y”を入力してください。また後半にも、いくつかの設定項目がありますが、これらは全てデフォルトの設定のままで問題ありませんので、そのままEnterキーを押してください。セキュリティ設定は、Username・Passwordの設定をします。

以下は、ラズベリーパイにNode-REDをインストールした際の動画です(早送りや割愛部分があります)。環境によって画面表示は多少変化があります。終盤のセキュリティ設定のUsernameとPasswordは、ラズベリーパイのデフォルト設定値をそのまま使用しておりセキュリティ対策上問題があります。適宜独自のものを設定ください。後で変更も可能です。

Node-REDの起動

インストールが完了したら、Node-REDを起動します。2種類の起動方法があります。以下、Node-RED公式ページの一部からの引用です。このページ全体をよく理解の上、次へ進んでください。

ローカルで実行する

ローカルでNode-REDを実行する場合、 ターミナルでnode-redコマンドを使うことでNode-REDを起動することができます。 そして、Ctrl-Cを押すかターミナルウィンドウを閉じることで停止することができます。

Raspberry Piの制限されたメモリ容量のため、 基盤となるNode.jsプロセスに未使用のメモリを早く解放するように指示するような 追加引数とともにNode-REDを起動する必要があります。

このためには、代替となるnode-red-piコマンドを利用し、 max-old-space-size引数を渡す必要があります。

node-red-pi --max-old-space-size=256

サービスとして実行する

Raspberry Piのためのインストールスクリプトはサービスとして実行することも設定します。 これはバックグラウンドで実行し、起動時に自動的に起動できるように設定することを意味します。

以下のコマンドはサービスとして動作するために提供されます:

  • node-red-start – Node-REDサービスを起動し、そのログ出力を表示します。 Ctrl-Cを押す、またはウィンドウを閉じることはサービスを停止させません; Node-REDはバックグラウンドで実行し続けます
  • node-red-stop – Node-REDサービスを停止します
  • node-red-restart – Node-REDサービスを停止し、再起動します
  • node-red-log – サービスのログ出力を表示させます

メニューオプションMenu -> Programming -> Node-REDを選択することによって、 Raspbian DesktopでNode-REDサービスを起動することもできます。

Windowsでの環境構築

WindowsにNode-REDを環境を構築する詳細の手順は、Node-RED公式サイトの以下のページにあります。

https://nodered.jp/docs/getting-started/windows

以下、このページから「クイックスタート」を引用します。この他、個別のWindows環境によってさまざまなインストール方法や環境構築の方法があり、ネット上に多くの情報があります。

クイックスタート

1. Node.jsのインストール

Node.jsの最新版LTSをNode.js公式ホームページからダウンロードします。このサイトはあなたのシステムに最適なバージョンを提供します。

ダウンロードしたMSIファイルを実行します。Node.jsのインストールにはローカル管理者権限が必要です。 つまり、ローカル管理者ではない場合、インストール時に管理者パスワードの入力を求められます。デフォルト設定でインストールをおこなってください。 インストールが完了したら、開いているコマンドプロンプトを一旦閉じ、再度開いて新しい環境変数が登録されていることを確認してください。

インストール後、Node.jsとnpmが正しくインストールされていることを確認するため、コマンドプロンプトを開き、以下のコマンドを実行してください。

PowerShellを利用する場合: node --version; npm --version

cmdを利用する場合: node --version && npm --version

以下のような出力が戻ってくるはずです。:

v18.15.0
9.5.0

2. Node-REDのインストール

グローバルモジュールとしてNode-REDをインストールすると、システムパスにnode-redコマンドが追加されます。コマンドプロンプトで以下のコマンドを実行します。:

npm install -g --unsafe-perm node-red

Windowsで実行する

インストール後、Node-REDを実行する簡単な方法はコマンドプロンプトでnode-redコマンドを利用することです。: npmのグローバルパッケージとしてNode-REDをインストールした場合、node-redコマンドを利用することができます。:

C:>node-red

この操作ではターミナルにNode-REDログが出力されます。Node-REDの実行状態を維持するため、ターミナルは開いたままにしなければなりません。

Node-REDを実行すると%HOMEPATH%フォルダ内に.node-redという新しいフォルダが作成されることに注意してください。これがuserDirフォルダであり、現在のユーザのNode-RED設定のホームフォルダと考えてください。このフォルダはドキュメントでは~/.node-redとしてしばしば参照されます。~はUnixのようなシステムでのユーザホームフォルダの省略形です。推奨にあるとおりコマンドラインとしてPowerShellを利用している場合、同じような参照を利用できます。古いcmdシェルを利用している場合、これは動作しません。